トランザクションスナップショットの表示

ビジネス トランザクション スナップショットには、コントローラの以下の場所からアクセスできます。

  • [トラブルシューティング(Troubleshooting)] > [遅い応答時間(Slow Response Times)] または [トラブルシューティング(Troubleshooting)] > [エラー(Errors)](ビジネスアプリケーションの場合は左ナビゲーションツリー)
  • ビジネストランザクションダッシュボードの [トランザクションスナップショット(Transaction Snapshots)] タブ

ビジネス トランザクション スナップショットをダブルクリックして、スナップショットビューアを表示します。以下のイメージおよび付属の表は、トランザクション フロー マップで利用可能なメトリックを示します。

コールアウト メトリック名 説明
1

ティアの応答時間(ミリ秒)

呼び出す側のティアで測定されるコールの合計応答時間。これには呼び出されるティアと他のティア、呼び出されるバックエンドの処理時間が含まれます。

2 所要時間の割合(%)

すべてのダウンストリームティアおよびバックエンドのダウンストリーム処理で費やされた時間。呼び出す側のティアで測定され、ビジネストランザクションの実行時間全体における割合で表されます。

3

非同期アクティビティ処理時間(ミリ秒)

このティアにおけるすべての非同期アクティビティの処理時間。このメトリックは、アクティビティが本質的に非同期であるため、ティア全体の応答時間にはカウントされません。このメトリックでは、ティアにおけるすべての非同期アクティビティの実行時間と、他のティアとバックエンド間の通信に使用された時間が以下のように加算して計算されます。

Asynchronous Activity Processing Time(非同期アクティビティ処理時間) = Asynchronous-activity-1-processing-time(非同期アクティビティ1処理時間)+ Asynchronous-activity-2-processing-time(非同期アクティビティ2処理時間)+ 以下同様
注: メトリックブラウザには、平均非同期処理時間メトリックを表示できます。これは、選択した時間範囲における非同期アクティビティ処理時間の平均です。
4

実行時間(ミリ秒)

影響のあったすべてのティアにおけるビジネストランザクションによる処理時間および他の層とバックエンドの通信にかかった合計時間。このメトリックには、非同期アクティビティの処理時間(該当する場合)は含まれません。ただし、Wait-for-Completion の場合、処理を開始する前にブロッキングが行われていて、アクティビティの完了まで待機するため、元のビジネストランザクションの方がリクエストの処理に時間がかかります。

このメトリックの計算式は、次のようにティア/バックエンド間の特定のティア/通信におけるビジネストランザクションの処理時間を合計して計算します。

Execution Time(実行時間) = Time-spent-processing-in-Tier-1(ティア1での処理時間)+ Time-spent-processing-in-Tier-2(ティア2での処理時間)+ Time-spent-communicating-with-Tier-2(ティア2での通信時間)+ 以下同様

[発生する可能性のある問題(Potential Issues)] パネルでは遅いメソッドや遅いリモートサービスが強調され、パフォーマンスの問題の根本的な原因の調査に役立ちます。[発生する可能性のある問題(Potential Issues)] リストのアイテムをクリックすると、コールグラフでコールを表示できます。

ビジネス トランザクション スナップショットのフローマップにおいて、ドリルダウンリンクがあるティアは、Splunk AppDynamics がそのティアのコールグラフを取得したことを示します。
重要: クロスアプリケーション フローでトランザクション内の関連するアプリケーションのコールグラフをドリルダウンするには、接続先ビジネスアプリケーションの表示権限が必要です。
Java エージェントを使用してデータベースモニタリングで Oracle データベースを監視し、Java エージェントとデータベースエージェントの間のスナップショット相関を構成した場合、フローマップにはデータベースのドリルダウンも含まれる場合があります。

フローマップまたは [概要(Overview)] は、スナップショットビューアのビジネストランザクションに表示される複数のビューの 1 つです。他には、次のビューがあります。

  • Slow Calls and Errors:最も遅いデータベースとリモートサービスコール、最も遅いメソッドおよびエラーに関する情報を表示。コールグラフをドリルダウンして詳細を表示すると、これらの遅延コールとエラーの詳細を確認することが可能。
  • [ウォーターフォールビュー(Waterfall View)]:実行セグメントに割り込んだ個別のビジネストランザクションの実行を表示。各セグメント(青色のバーで表示)は、インストゥルメント化されたアプリケーションの実行時に特定のスレッドでコードの実行にかかった時間、またはインストゥルメント化されていないバックエンドからの応答を待機している時間を表す。セグメント間のハンドオフは、同期リクエストについては実線、非同期リクエストについては点線で表示される。ウォーターフォールビューでは、特定のスナップショットについて、トランザクション時間を消費しているコールをすばやく判断できる。セグメントをクリックすると、ビジネストランザクションのリソース待機時間が表示されます。さらに、フローマップアイコンで示されているダウンストリーム アプリケーションを確認できます。
  • [セグメントリスト(Segment List)]:トランザクションのさまざまな区間を時間の降順で示し、スナップショットにアクセスして詳細をドリルダウンすることが可能。