コールのドリルダウン
コールドリルダウンには、特定のティアにおけるビジネストランザクション実行の詳細が含まれます。コールドリルダウンにより、トランザクションのコードレベルの情報を表示できます。
非同期セグメントを含むトランザクションスナップショットの内容は、スナップショットに [ビジネストランザクション(Business Transaction)]ビューからアクセスするか、[アプリケーション(App)] / [ティア(Tier)] / [ノード(Node)] ビューからアクセスするかで若干異なります。
- 最初、[ビジネストランザクション(Business Transaction)] ビューには、トランザクションの元のセグメントのみが表示されます。必要に応じて、非同期セグメントにドリルダウンすることができます。
- [アプリケーション(App)] / [ティア(Tier)] / [ノード(Node)] ビューでは、その特定のエンティティに関連するすべてのセグメントがカバーされます。これらのビューのいずれかにアクセスすると、元のセグメント、非同期セグメントを含むすべてのセグメントを確認できます。
ノードドリルダウン
ノードドリルダウンでは、診断データが次のタブに整理されています。
- [概要(Overview)] タブには、問題の概要、実行時間、CPU タイムスタンプ、ティア、ノード、プロセス ID、スレッド名などが表示されます。
- [コールグラフ(Call Graphs)] タブにはコールグラフのリストが表示され、特定のティアのトランザクションに関する実行フローが示されます。詳細については、「コールグラフ」を参照してください。
- [遅いコールおよびエラー(Slow Calls and Errors)] タブには、遅いメソッドコールとエラーの原因となったコールがすべて表示されます。[ホットスポット(Hot Spots)] スライダを使用すれば、実行時間順にコールをソートすることができます。その場合、スナップショットで最もコストの高いコールが一番上に表示されます。
- [エラー詳細(Error Details)] タブには、例外のスタックトレースと HTTP エラーコードが表示されます。
- [データベースとリモートサービスコール(DB & Remote Service Calls)] タブには、データベースに対するすべての SQL クエリ exit コールと、Web サービス、メッセージキュー、キャッシュサーバーなどの他のリモートサービスに対する exit コールが表示されます。Splunk AppDynamics が SQLexit コールを処理する方法の詳細については、「データベースクエリとバッチ」を参照してください。
- [サーバー(Server)] タブには、ハードウェア(CPU メモリ、ディスク IO、ネットワーク IO)、メモリ(ヒープ、ガベージコレクション、メモリプール)、JMX などのグラフが表示されます。サーバー可視化機能を導入している場合は、サーバーハードウェアとオペレーティングシステムに関するすべての詳細なパフォーマンス情報にアクセスできます。
- Java POJO ビジネストランザクションなどのトランザクションのトランザクション スナップショットを続行すると、完全な詳細は利用できません。たとえば、サンプルの URL、セッション ID、スレッド名などが表示されない場合があります。
- ネットワーク可視化機能を利用している場合は、[ネットワーク(Network)] タブに、トランザクションに対するネットワークの影響やその他の関連データに関するグラフが表示されます。ネットワーク KPI とトラブルシューティングの詳細については、「ネットワークダッシュボードとアプリケーション フロー マップの KPI メトリック」および 「右クリックダッシュボードの KPI メトリック」を参照してください。
- [データコレクタ(Data Collectors)] タブには、トランザクションスナップショットに関連するアプリケーションデータが表示されます。設定オプションについては、 「データコレクタ」を参照してください。
- HTTPデータ
- HTTP ペイロードには、URL やセッション ID などの基本データ、およびサーブレットエントリポイント、Struts、JSF、Web サービスなどの追加データが含まれています。HTTP データコレクタを使用して、どのクエリパラメータまたは Cookie 値をトランザクションスナップショットにキャプチャするかを指定できます。
- クッキー
- スナップショットでは、Cookie 値を使用して遅延トランザクションまたはエラートランザクションを開始したユーザーを特定できます。
- ユーザ データ
- トランザクションにコンテキストを追加するための、トランザクション中に実行されたあらゆるメソッドのユーザーデータ(パラメータ値や戻り値など)。メソッド呼び出しのデータコレクタを使用して、メソッドおよびパラメータインデックスを指定できます。ビジネストランザクションが開始される直前に exit コールが行われ、特にトランザクションに遅延やエラーがあるとマークされている場合、exit コール情報がこのフィールドに表示されることがあります。この状況では、exit コールに関する機密情報が表示される場合があることにご注意ください。
- [詳細(More)] タブには、確立されたベースラインから最も逸脱しているノードのメトリックが、ノードの問題として表示されます。また、スナップショット中に呼び出されたすべてのサービスエンドポイント、およびトランザクションのサーブレット URI とプロセス ID も表示されます。
データベースクエリおよびバッチ
Splunk AppDynamics は SQL クエリを正規化し、デフォルトでは未処理値、バインド値を表示しません。SQLキャプチャ設定を構成し、クエリ内の未処理SQLデータを監視することができます。1秒未満の個々のコールは報告されません。
データを JDBC クライアントに返す際、データベース管理システムは結果をバッチ応答として返すことがあります。各バッチには結果セットの合計のサブセットと通常10件の記録が含まれます。JDBCクライアントはバッチを取得し、結果を反復処理します。クエリが満たされない場合、JDBCクライアントは次のバッチを取得します。
[SQLクエリ(SQL query)] パネルでは、[クエリ(Query)] 列で X の後に数字が続く場合そのクエリがバッチ内に示される回数実行したことを意味します。[数(Count)] 列の値は、バッチジョブが実行された回数を示します。
データベースドリルダウン
データベースドリルダウンは、次のトランザクション情報を提供します。
- クエリ(Queries)
- 上位の SQL ステートメントとストアドプロシージャとして、データベースで最も時間を消費するクエリを表示します。SQL待機時間などの他のメトリックとクエリの重さを比較すると、調整が必要なSQLが出てくる場合があります。
- クライアント
- データベースを使用する上位 N クライアントのホスト名または IP アドレスを表示します。データベースクライアントとは、データベースインスタンスにアクセスする任意のホストです。
- セッション
- 消費された時間でソートしたデータベースを使用して、上位 N セッションのセッション ID を表示します。
- スキーマ
- データベースサーバ上で最もビジーな上位 N のスキーマの名前を表示します。