コントローラから切断された時のエージェントの動作

ネットワークの問題またはエージェントのエラーがある場合、コントローラは到達不能になる可能性があります。コントローラサーバは、さまざまな理由でダウンしている場合もあります。

コントローラに1分間到達できない場合、

  • エージェントは待機状態になり、その間トランザクションを検出しません。
  • 収集されたスナップショットとイベントはすべてドロップされ、失われます。スナップショットやイベントがドロップされるのは、キャッシュ用にメモリを大量に消費しているためです。
  • コントローラに送信されていないメトリックはすべてメモリに保存されます。メトリックの保持によるメモリへの影響は最小限です。
  • コントローラに送信されていない新規のビジネストランザクション登録は、メモリに保存されます。
  • エージェントは毎分コントローラへの接続を試み、完全な構成がダウンロードできると通常のアクティビティを再開します。

コントローラが次の1〜2分で到達可能になった場合、

  • メモリに保存されたメトリックはすべてコントローラに送信されます。
  • メモリに保存されている新規のビジネストランザクション登録は、コントローラに送信されます。
  • 再接続の20秒前に収集されたスナップショットやイベントは、コントローラに送信されます。

1分間隔の試行を3回失敗した後コントローラに到達できない場合は、

  • エージェントはミュートされ、すべてのビジネストランザクションのインターセプタは無効になります。モニタ対象アプリケーション エントリ ポイントのメソッドが実行されるときもインターセプタは呼び出されますが、動作しません。新しいビジネストランザクションの検出や登録はされません。相関イグジットポイントでは「notxdetect=true」などのヘッダーが設定されるため、ダウンストリームティアもこのトランザクションを無視するように指示されます。
  • JMX メトリックはアプリケーション サーバー メモリに格納され、再接続後にコントローラに送信されるので、メトリック履歴にギャップはありません。
  • 過去 3 分間の定期的なメトリックはメモリに保存されます。3 分より古いメトリックは、メモリから消去されます。
  • エージェント構成チャネルとメトリックチャネルは、引き続き毎分1回コントローラへの接続を試みます。

エージェントは、1 分間隔で 7 回、その後 5 分間隔でコントローラへの接続を試行します。5 分経ってもコントローラに再接続できない場合は、ライセンスは解放され他のエージェントが使用できます。

接続が成功し、エージェントが完全な構成およびライセンスをダウンロードできる場合、

  • 過去 3 分間の JMX メトリックや Windows パフォーマンスカウンタなどの定期的なメトリックはすべて、コントローラに送信されます。コントローラは、ロールアップが完了しているなど、収集されてから時間がたっているメトリックをドロップします。
  • エージェントは再度アクティブになり、ビジネストランザクションインターセプタは再度有効化され、ビジネストランザクションはモニタリングされスナップショットを撮られる場合もあります。新しいビジネストランザクションが検知、登録され、ダウンストリーム相関は再度有効になります。