EUMサーバーのインストールにおけるトラブルシューティング

以下のセクションでは、EUM サーバーのインストールに関するトラブルシューティングについて説明します。

エンドユーザーデータがコントローラに表示されない

エンドユーザーデータがコントローラに表示されない場合は、次の手順に従ってインストールのトラブルシューティングを行います。

  1. コントローラのログで、EUM サーバーへの接続試行のエラーを確認します。また、コントローラUIでEUMを有効にできるかどうかも確認します。有効にできる場合は、コントローラとEUMサーバーの間の接続が正常に機能していると見なすことができます。
  2. EUM サーバーのログ、特に <EUM_home>/logs/eum-processor.log を調べます。ログで、サーバーが正常に起動していて、エージェントからビーコンを受信していることを確認します。
  3. EUM の JavaScript エージェントがモニタリング対象ページに実際に挿入されていて、そのエージェントがリモート JavaScript をロードできることを確認します。
  4. ブラウザのデバッグツールを使用して、モニタリング対象ページでのJavaScriptのエラーをチェックします。

ライセンスがインストールされていない

インストーラでライセンスをインストールできないと表示された場合、またはインストール後に EUM サーバーがライセンス例外で起動できない場合は、ライセンスの手動でのインストールを試します。

コントローラが実行中で EUM サーバーマシンにアクセスできる状態であるときに、ライセンスを手動でインストールします。license.lic ファイルが EUM サーバーマシン上のアクセス可能な場所にあることを確認します。その後、次の手順に従ってライセンスをインストールします。

  1. JAVA_HOME/binが システム PATH 変数に含まれていて、Java 1.7 インスタンスを指していることを確認します。
  2. Windows で、管理者権限でのコマンドプロンプト(管理者として実行)を開きます。
  3. コマンドラインで、 Splunk AppDynamics のホームディレクトリにある eum-processor ディレクトリに移動します。
  4. eum-processor ディレクトリで次のスクリプトを実行します。
    • Linuxの場合:

      ./bin/provision-license <path_to_license_file>
    • Windowsの場合:

      bin\provision-license.bat <path_to_license_file>

アカウントにEUMライセンスが設定されていない

以下の手順に従って、マルチテナントコントローラ UI のアカウントに使用する新しい EUM ライセンスを設定します。

  1. オンプレミスコントローラの [Administration] ページに移動します。 http(s)://<hostname>:<port>/controller/admin.jsp
  2. [Accounts]をクリックします。
  3. EUM 用のアカウント名を選択し、[Edit] をクリックします。
  4. [End User Monitoring (EUM)] パネルまで下にスクロールします。
  5. [Browser Real User Monitoring] セクションから次の手順を実行します。
    1. EUM ライセンスキーをライセンスファイルから [EUM License Key] フィールドにコピーします。
    2. [License Type]ドロップダウンからライセンスタイプ([EUM Lite] または [EUM Pro])を選択します。
    3. 割り当てられたブラウザ RUM ユニットを [Browser RUM Units Licensed] フィールドに入力します。
    4. [Allow Overages] ドロップダウンで超過量を設定します。
  6. [Mobile Real User Monitoring] セクションで上記の手順を完了します。
  7. [保存(Save)] をクリックします。

アプリケーションストアを更新する場合の例外

データベースのスレッドプールの調整が必要になることがあります。EUMサーバーには、これを管理するための空のc3p0.xml構成ファイルが付属しています。c3p0 の使用方法の詳細については、こちらにあるドキュメントを参照してください。<eum_server_home>/bin/c3p0.xml に変更を加える必要があります。

「Too Many Open Files」例外

次のような例外メッセージは、EUMサーバーマシンのオープンファイル記述子の上限が小さすぎることを表しています。

java.io.IOException:開いているファイルが多すぎる

EUM サーバーの OS の nofile および nproc の制限に対する推奨設定などの、OS の要件については、「EUM サーバーの展開」を参照してください。

コントローラがイベントサービスに到達できない

Administration Console で、eum.es.host というコントローラ設定がイベント サービス インスタンス用の正しい接続設定になっていることと、そのイベントサービスが適切にインストールされその場所で実行中であることを確認します。イベントサービスがロードバランサのあるクラスタ構成である場合、ロードバランサで公開されるのはイベントサービスの VIP である必要があります。

詳細については、「Eventsサービスへの接続」を参照してください。