マルチノードのイベントサービスクラスターのアップグレード（Windows の場合）

このページでは、3 つ以上のノードを持つイベントサービスクラスターをアップグレードする手順について説明します。

マルチノードのイベントサービスクラスターをアップグレードするには、一時的な Windows インスタンスを作成し、最新の Enterprise Console をインストールする必要があります。一時的なインスタンスのイベントサービスバイナリを使用して、クラスター内のイベントサービスノードをアップグレードします。

クラスター内の各イベントサービスをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. アップグレードする Enterprise Console バージョンをインストールするための一時的な Windows インスタンスを作成します。
    1. [カスタム インストール（Custom Install）] を選択します。
    2. プラットフォーム名を指定し、[Create Platform] をクリックします。
      プラットフォーム名を指定します。
    3. [Events Service] に移動し、[Install] をクリックします。
      イベントサービスをインストールします。
    4. [Events Service] が正常にインストールされ、実行されたら、この [Events Service] を停止します。
      イベントサービスを停止します。
  2. 一時的なインスタンスからのイベントサービス バイナリ アーカイブの生成。
  3. イベントサービスノードの停止とバックアップ。
  4. イベントサービスノードを更新します。

一時的なインスタンスからのイベントサービス バイナリ アーカイブの生成

  1. 次のファイルとフォルダを削除します。
    • <APPDYNAMICS-HOME>\events-service\processor\elasticsearch\config\elasticsearch.keystore
    • <APPDYNAMICS-HOME>\events-service\data
  2. events-service フォルダを zip ファイルに圧縮します。
  3. アーカイブした zip（events-service.zip）ファイルをクラスター内のすべてのイベントサービスノードに転送します。
    注: zip ファイルは既存のイベントサービスパスにコピーしないでください。このファイルは、ノード上の一時的な場所にコピーできます。

イベントサービスノードの停止とバックアップ

次の手順に従って、アップグレードするインスタンスのイベントサービスノードを停止し、バックアップします。
  1. Enterprise Console に移動し、イベントサービスを停止します。または、次のコマンドを使用してイベントサービスを停止することもできます。
    cd <APPDYNAMICS-HOME>/events-service/processor/bin
events-service.exe stop
  2. 既存の events-service フォルダをバックアップします。
    <APPDYNAMICS-HOME>\events-service
    注: このバックアップを <APPDYNAMICS-HOME> 以外の別のパスに保存します。次に、<APPDYNAMICS-HOME> から events-service フォルダを削除します。
  3. すべてのノードに同じキーがあることを確認します。下のファイルでキーを確認します：<APPDYNAMICS-HOME>\events-service\processor\conf\events-service-api-store.properties
    次のキーがすべてのクラスターノードで同じ値であることを確認します。
    注: キーはファイルとフォルダをバックアップおよび削除した後に <APPDYNAMICS_HOME> で使用できないため、バックアップフォルダから指定してください。
    ad.accountmanager.key.eum=<Existing-Value-1>
ad.accountmanager.key.controller=<Existing-Value-2>
ad.accountmanager.key.mds=<Existing-Value-3>
ad.accountmanager.key.ops=<Existing-Value-4>
ad.accountmanager.key.slm=<Existing-Value-5>
ad.accountmanager.key.jf=<Existing-Value-6>
ad.accountmanager.key.account_service=<Existing-Value-7>
ad.accountmanager.key.admin_service=<Existing-Value-8>
ad.accountmanager.key.service=<Existing-Value-9>

    いずれかのプロパティをアクティブまたは非アクティブにしている場合は、それらのプロパティがイベントサービスノードで正しく更新されていることを確認します。バックアップフォルダから値を確認して更新します。

  4. 一時インスタンスからコピーした events-service.zip ファイルを抽出します。
  5. events-service フォルダから抽出した内容を <APPDYNAMICS-HOME> フォルダにコピーします。

イベントサービスノードの更新

  1. プロパティファイルを次のように更新します。
    ad.dw.http.host=<ES_Instance-x_ip>
ad.dw.http.adminHost=<ES_Instance-x_ip>
ad.es.node.network.bind.host=<ES_Instance-x_ip>
ad.es.node.unicast.hosts=<ES_Instance-1_ip>:9300,<ES_Instance-2_ip>:9300,<ES_Instance-3_ip>:9300
ad.es.cluster.initial_master_nodes=<ES_Instance-1_ip>,<ES_Instance-2_ip>,<ES_Instance-3_ip>
ad.es.cluster.http.hosts=<ES_Instance-1_ip>:9200,<ES_Instance-2_ip>:9200,<ES_Instance-3_ip>:9200
ad.es.node.network.publish.host=<ES_Instance-x_ip>
ad.es.event.index.replicas=1
ad.es.metadata.replicas=1
ad.es.metadata.entities.replicas=1
  2. 他のノードと一致するようにキーを更新します。
  3. システム環境変数を更新するか、コマンドラインを使用して特定の環境の変数を設定できます。
    • JAVA_HOME：<APPDYNAMICS-HOME>\events-service\processor\jre
    • ES_JAVA_HOME：<APPDYNAMICS-HOME>\events-service\processor\jre
  4. PATH 環境変数を更新して、イベントサービスの <AppDynamicsHome>\events-service\processor\jre\bin を使用します。
    注: 更新された値を取得してイベントサービスを開始できるように、必ず新しいコマンドウィンドウを使用してください。
  5. 次のコマンドを使用して、イベントサービスノードを開始します。
    cd <APPDYNAMICS-HOME>/events-service/processor/bin
events-service.exe start -p ../conf/events-service-api-store.properties
  6. 次のコマンドを使用して、ノードがクラスターに再参加したかどうかを確認します。
    curl localhost:9200/_cat/nodes

    出力が「yes」の場合、アップグレードは成功です。

  7. イベントサービスクラスター内の他のノードで次の手順を繰り返します。
注: events-service.exe コマンドを使用して、Enterprise Console の代わりにイベントサービスを開始または停止します。