OpenTelemetry Collector Contribプロジェクトを使用してテレメトリを送信します。

技術的または実用的な理由によりアップストリームの Collector を使用する必要がある場合でも、トレースとメトリクスを Splunk Observability Cloud に送信できます。一方で、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector はアップストリームの OpenTelemetry Collector を強化し、Splunk インストルメンテーションと完全に互換性があります。

OpenTelemetry Collector Contrib プロジェクトは、正式にはアップストリーム Collector と呼ばれており、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector を含む、すべての OpenTelemetry Collector ディストリビューションのアップストリームソースです。アップストリーム Collector には、Splunk Observability Cloud を含む複数のオブザーバビリティ バックエンドのレシーバーとエクスポータなど、ベンダー固有のコンポーネントが含まれています。

一方、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector は、Splunk Observability Cloud 向けに設定されており、さまざまな設定管理ツールやインストーラスクリプトにより、自動的にデプロイされます。このディストリビューションでは、OpenTelemetry Collector Contrib プロジェクトのすべての機能を保持しながら、Collector に機能が追加されました。「Splunk Distribution of the OpenTelemetry Collector の利用開始」を参照してください。

技術的または実用的な理由によりアップストリームの Collector を使用する必要がある場合でも、トレースとメトリクスを Splunk Observability Cloud に送信できます。アップストリーム Collector と Splunk OTel Collector の違い、アップストリーム Collector の Splunk Observability Cloud 向けの設定方法、アップストリーム Collector から Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector への移行方法については、続きをお読みください。

注: Splunk は OpenTelemetry プロジェクトに参加し、その発展に取り組んでいます。Splunk ディストリビューション用に開発された機能は、コミュニティ全体の利益のために定期的にアップストリーム Collector に追加されます。目標は、すべての Splunk ディストリビューションを、最終的に OpenTelemetry Contrib Collector プロジェクトのスナップショットにすることです。

機能の比較

以下の表は、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector と OpenTelemetry Collector Contrib プロジェクトの Collector を比較したものです。

機能

Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector

OpenTelemetry Collector Contrib プロジェクト

Splunk サポート

フルサポート

ベストエフォート

LinuxおよびWindows用インストーラ・スクリプト

はい、Windows と Linux 用です

いいえ

Splunk Observability Cloud 用に設定されています

はい、ホストモニタリング(エージェント)モードとデータ転送(ゲートウェイ)モード用です

いいえ

自動ディスカバリーと設定

あり

いいえ

設定管理ツールのレシピ

はい、Ansible、Chef、Puppet、Salt用です

いいえ

IMM用レシーバーは付属しています

あり

いいえ

AlwaysOn Profiling

はい、CPUとメモリです

いいえ

関連コンテンツ

あり

はい（Splunk エクスポーター使用時）

前提条件

OpenTelemetry Collector Contrib プロジェクトの Collector を使用して、データを Splunk Observability Cloud に送信できます。詳細については、GitHub の https://github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib を参照してください。

注: Collector を設定する前に、OpenTelemetry Collector Contrib のバージョン番号が最新の Splunk ディストリビューションと同じであることを確認してください。Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector のバージョンを確認するには、GitHub の「リリース」ページを参照してください。

Splunk Observability Cloud のサンプル設定

次の例では、Splunk Observability Cloud にメトリクスとトレースを送信するようにアップストリーム Collector を設定する方法を示します：

https://raw.githubusercontent.com/signalfx/splunk-otel-collector/main/cmd/otelcol/config/collector/upstream_agent_config.yaml

Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector への移行

既存のアップストリーム Collector から Splunk Distribution of OpenTelemetry Collectorへの移行は、Splunk ディストリビューションが OpenTelemetry Collector をベースにしているため、他のプロプライエタリなエージェントからの移行よりも少ないステップで済みます。

Collector Contribor から Splunk OTel Collector に移行するには、以下の手順に従います：

  1. 現在のアップストリーム Collector 構成のコピーを保存します。

  2. Linux の場合は [sudo systemctl stop otelcol]、Windows の場合は [net stop otelcol] を使用して、Collector Contrib サービスを停止します。ターミナルセッションで Collector Contrib を実行している場合は、Ctrl+C を選択して中断します。

  3. システムサービス設定ファイルを含む、OpenTelemetry Collector Contrib のバイナリと設定ファイルを削除するか、システムのパッケージ・マネージャーを使用してアップストリームの Collector を削除します。

  4. Splunk OTel Collector をインストールします。「Get started: Understand and use the Collector」を参照してください。Collector を Kubernetes にデプロイした場合は、Helm グラフを使用します。詳細については、「Install the Collector for Kubernetes using Helm」を参照してください。

  5. Collector Contrib プロジェクトを削除する前に保存した設定と、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector で使用可能なコンポーネントを考慮して、Splunk OTel Collector を設定します。 「Sample configuration for Splunk Observability Cloud」および「Collector components」を参照してください。

トラブルシューティング

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