TCP モードの設定

デフォルトでは、Python エージェントと Java プロキシはプロセス間通信(IPC)を使用して相互に通信します。

ただし、Transmission Control Protocol(TCP)通信を使用すると、次のような状況で役立ちます。

  • Java プロキシと Python エージェントを異なるホスト オペレーティング システムで実行する場合。
  • コンテナ内(Docker や Kubernetes など)。すべてのコンテナに同じ容量を搭載できますが、推奨されません。

TCP 通信を有効にするには、-tcp-comm-port を有効なポートに設定します。また、-tcp-port-range を有効なポート範囲(3000 ~ 3005)に設定します。PHP エージェントと Java プロキシは、TCP を使用して通信できるようになりました。

Java プロキシは、APPDYNAMICS_TCP_COMM_PORT を介してエージェントからの着信接続要求をリッスンします。各エージェントの通信は、次の 2 つの一意のポートを介して行われます。

  • レポートポート
  • リクエストポート

これらのポートは、エージェントまたはプロキシによって設定できます。

TCP モードの設定:環境変数

環境変数の ファイルバージョンについては、「Pythonエージェント設定Python エージェントの設定」を参照してください。

次の表に、TCP モード設定の環境変数を示します。

環境変数名 説明

APPDYNAMICS_TCP_COMM_HOST

  • Java プロキシの場合:プロキシが着信接続をリッスンするホストを定義します。

  • Python エージェントの場合:エージェントがプロキシとの通信を試行するホストを定義します。

APPDYNAMICS_TCP_COMM_PORT
  • 最初の通信が発生するポート。

  • TCP 通信を有効にするように設定する必要があります。

APPDYNAMICS_TCP_PORT_RANGE (Proxy only) プロキシがエージェントと通信するためにポートを割り当てるポート範囲。
APPDYNAMICS_TCP_REPORTING_PORT (Agent only)
  • エージェントとプロキシ間の転送をレポートするためのポート。
  • この変数が設定されていない場合、プロキシは APPDYNAMICS_TCP_PORT_RANGE のエージェントにポートを割り当てます。
APPDYNAMICS_TCP_REQUEST_PORT (Agent only)
  • エージェントとプロキシ間の要求および設定転送用のポート。
  • この変数が設定されていない場合、プロキシは APPDYNAMICS_TCP_PORT_RANGE のエージェントにポートを割り当てます。