ハードウェア要件

EUM サーバーマシン(基本的な用途)の要件およびガイドラインは以下のとおりです。

  • 50GB以上の空きディスク容量。それ以上のディスク容量が必要な場合は、「リソース タイミング スナップショットに基づくディスク要件」を参照してください。
  • Windows 64ビットまたはLinuxオペレーティングシステム
  • 処理:4コア
  • ネットワーク帯域幅:10Mbps
  • 合計8GB以上のメモリ(JVMの最大ヒープサイズは4GB)。それ以上の RAM が必要な場合は、「ビーコンのロードに基づく RAM 要件」を参照してください。
  • EUM サーバーホストとコントローラマシンの両方で NTP が有効であること。マシンのクロックを同期できること。
注: 上記の仕様を備えたマシンは、1分あたり約1万件のページリクエストまたは同時に1万のモバイルユーザーを処理できることが期待できます。オンプレミスの分析機能を追加するには、使途に応じてこれらの要件、特にディスク容量を大幅に増量する必要があります。

ビーコンのロードに基づくRAM要件

ビーコンは 10 秒ごとに EUM サーバに送信されます。各ビーコンは複数のイベントに関するデータを含む場合があります。Ajax リクエストの数を制限するように JavaScript エージェントを構成できます。

次の表は、1分あたりのビーコンのロードに基づく必須RAM容量と、一般的なビーコンの内容を示したものです。

1分あたりのピークビーコン数ビーコンの一般的な構成RAM
~ 3K
  • 600セッション
  • 1K基本ページ
  • 2K仮想ページ
  • 7K Ajaxリクエスト
8 GB
~ 16K
  • 1.8Kセッション
  • 5K基本ページ
  • 10K仮想ページ
  • 40K Ajaxリクエスト
16 GB
~ 26K
  • 3.6Kセッション
  • 8K基本ページ
  • 17K仮想ページ
  • 62 Ajaxリクエスト
16 GB
~ 33K
  • 3.9Kセッション
  • 10K基本ページ
  • 20K仮想ページ
  • 74K Ajaxリクエスト
32 GB
> 40K≥ 12K 基本ページ32 GB

リソース タイミング スナップショットに基づくディスク要件

デフォルトでは、EUM サーバーで許容されるリソース タイミング スナップショットは 1 分につき 1,000 件までで、そのスナップショットは 15 日間保持されます。各スナップショットは平均 3 KB のディスク容量を消費します。

リソースタイミングスナップショットの数はディスク使用量に影響するため、以下の表に示すガイドラインに従ってください。

リソースタイミングスナップショットの数推奨ディスク容量
~500≥ 40 GB
~ 1000≥ 64 GB
~ 1500≥ 96 GB
~ 2000≥ 128 GB

必要に応じて次に示す(いずれかの、あるいは複数の)方法により、リソース タイミング スナップショットの数やリソーススナップショットの保存用に割り当てられているディスク容量を減らすことができます。

  • JavaScript エージェントを構成して、モニタリングするリソース数の変更と制限を行います。
  • リソーススナップショットの保存用に割り当てるディスク容量の最大値を指定するには、EUM サーバー構成 onprem.resourceSnapshotAllowance を使用します。構成の全リストについては、「EUM サーバー構成ファイル」を参照してください。
  • グローバルの最大値を設定してスナップショットの保持時間を制限するか、ネットワークの応答時間に応じてスナップショットをフィルターすることで、EUMサーバーが保持するスナップショットの数を制限できます。手順については、「EUM スナップショットの数の制限」を参照してください。