Smart Agent レシーバー

Smart Agent レシーバーを使用すると、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector で Smart Agent モニターを使用できます。

Smart Agent レシーバーは OTel ネイティブコンポーネントで、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector を通して Smart Agent モニターを使用することができます。サポートされるパイプラインタイプは、traces、metrics、logs です。詳細については「パイプラインでデータを処理する」を参照してください。

Smart Agent レシーバーは、AMD64 Linux および Windows プラットフォームでのみ完全にサポートされています。ARM64 のサポートは、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector バージョン 0.73 以降で実験的に行われています。

注: Smart Agent から Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector への移行方法については、「SignalFx Smart Agent から Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector への移行」を参照してください。

サポートされているモニター

Smart Agent バンドルは、各プラットフォームに対して以下のモニタータイプを提供します：


プラットフォーム	モニタータイプ
Linux（AMD64およびARM64）	collectdサブプロセス sfxcollectd Python Java/JMX と OpenJDK ランタイム
Windows (AMD64)	sfxcollectd Python

エージェントバンドルに含まれるモニターの詳細については、「Subprocess Smart Agent monitors」を参照してください。

Smart Agent のネイティブモニター

Smart Agent のネイティブモニターは、3 つのタイプに分類されます。

スタンドアロン
Prometheus
Telegraf

以下の表は、各アーキテクチャーにおける各モニターのサポート一覧です。

ネイティブスタンドアロンモニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`appmesh`	あり	あり	あり	あり
`cadvisor`	あり	あり	あり	あり
`cgroups`	あり	あり	あり	あり
`cloudfoundry-firehose-nozzle`	あり	あり	あり	あり
`conviva`	あり	あり	あり	あり
`cpu`	あり	あり	あり	あり
`disk-io`	あり	あり	あり	あり
`docker-container-stats`	あり	あり	あり	あり
`ecs-metadata`	あり	あり	あり	いいえ
`elasticsearch`	あり	あり	あり	あり
`elasticsearch-query`	あり	あり	あり	あり
`expvar`	あり	あり	あり	あり
`filesystems`	あり	あり	あり	あり
`trace-forwarder`	あり	あり	あり	あり
`haproxy`	あり	あり	あり	あり
`heroku-metadata`	あり	あり	あり	あり
`host-metadata`	あり	あり	あり	あり
`http`	あり	あり	あり	あり
`jaeger-grpc`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-cluster`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-events`	あり	あり	あり	あり
`kubelet-metrics`	あり	あり	あり	あり
`kubelet-stats`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-volumes`	あり	あり	あり	あり
`load`	あり	あり	あり	あり
`logstash`	あり	あり	あり	あり
`logstash-tcp`	あり	あり	あり	あり
`memory`	あり	あり	あり	あり
`mongodb-atlas`	あり	あり	あり	あり
`net-io`	あり	あり	あり	あり
`ntp`	あり	あり	あり	あり
`postgresql`	あり	あり	あり	あり
`processlist`	あり	あり	あり	あり
`sql`	あり	あり	あり	あり
`statsd`	あり	あり	あり	あり
`supervisor`	あり	あり	あり	あり
`vmem`	あり	あり	あり	あり
`vsphere`	あり	あり	あり	あり

ネイティブ Prometheus モニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`coredns`	あり	あり	あり	あり
`gitlab`	あり	あり	あり	あり
`prometheus/go`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-apiserver`	あり	あり	あり	あり
`kube-controller-manager`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-proxy`	あり	あり	あり	あり
`kubernetes-scheduler`	あり	あり	あり	あり
`prometheus/nginx-vts`	あり	あり	あり	あり
`prometheus/node`	あり	あり	あり	あり
`prometheus/postgres`	あり	あり	あり	あり
`prometheus/redis`	あり	あり	あり	あり
`traefik`	あり	あり	あり	あり

ネイティブ Telegraf モニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`aspdotnet`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/dns`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/exec`	あり	あり	あり	あり
`windows-iis`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/logparser`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/sqlserver`	あり	あり	あり	あり
`dotnet`	いいえ	あり	いいえ	いいえ
`telegraf/procstat`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/snmp`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/statsd`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/tail`	あり	あり	あり	あり
`telegraf/win_perf_counters`	いいえ	あり	いいえ	いいえ
`windows-legacy`	いいえ	あり	いいえ	いいえ
`telegraf/win_services`	いいえ	あり	いいえ	いいえ

Smart Agent が監視するサブプロセス

Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector バージョン 0.73 以降の ARM64 では、Smart Agent レシーバーのモニタータイプのサポートは実験的です。ppc64le アーキテクチャでは、Smart Agent レシーバーのモニタータイプの使用はサポートされていません。

サブプロセスモニタータイプは、メトリクス収集が行われる子プロセスの作成と管理を開始するものです。サブプロセスモニターには、主に次の 3 つのタイプがあります。

collectd および関連する collectd/GenericJMX プラグイン・ベースのインテグレーション
sfxcollectd
JMX

これらのタイプは、Smart Agent でメトリクスを生成する統合から派生したものであり、任意のPythonまたはJavaアプリケーションを実行する現在の機能を反映したものではありません。

collectd サブプロセスモニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`collectd/apache`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/chrony`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/cpufreq`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/memcached`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/mysql`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/nginx`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/php-fpm`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/postgresql`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/processes`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/uptime`	あり	いいえ	実験的	いいえ

collectd または GenericJMX サブプロセスモニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`collectd/activemq`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/cassandra`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/hadoopjmx`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/kafka`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/kafka_consumer`	あり	いいえ	実験的	いいえ
`collectd/kafka_producer`	あり	いいえ	実験的	いいえ

sfxcollectd Python サブプロセスモニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`collectd/consul`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/couchbase`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/elasticsearch`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/hadoop`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/health-checker`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/jenkins`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/kong`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/mongodb`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/openstack`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/rabbitmq`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/solr`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/spark`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/systemd`	あり	あり	実験的	いいえ
`collectd/zookeeper`	あり	あり	実験的	いいえ

サブプロセス JMX モニターのサポート


モニター	AMD64 Linuxのサポート	AMD64 Windowsのサポート	ARM64 Linuxのサポート	ppc64le Linuxのサポート
`jmx`	あり	はい（JREが必要です）	実験的	いいえ

メリット

Smart Agent レシーバーを使用すると、OpenTelemetry Collector で Smart Agent モニターを使用できます。ほとんどの場合、既存の Smart Agent モニターの設定を変更せずに Collector の構成ファイルに移動できます。

監視データソースのリストについては、「Supported integrations in Splunk Observability Cloud」を参照してください。

はじめに

デフォルトでは、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector には、ホストモニタリング（エージェント）モードでデプロイする場合、スマートエージェントレシーバーが processlist モニターとともに含まれています。詳細については、「Collector deployment modes」を参照してください。

Collector に追加する Smart Agent モニターごとに、Smart Agent レシーバーを追加します。Collector で Smart Agent モニターを設定すると、各 Smart Agent レシーバーは対応する Smart Agent モニターのように動作します。

サンプル構成

次の例では、Smart Agentレシーバーを使用してPostgresqlモニターをCollectorに追加します：

receivers:
  smartagent/postgresql:
    type: postgresql
    host: mypostgresinstance
    port: 5432
    dimensionClients:
      - signalfx # Instructs the receiver to use this exporter for dimension updates

その後、互換性のあるパイプラインにレシーバーを追加できます。例：

service:
  pipelines:
    metrics:
      receivers:
        - smartagent/postgresql
      exporters:
        - signalfx

postgresql など、ディメンションプロパティまたはタグを更新するモニターを使用する場合は、Smart Agent レシーバー構成ブロックの dimensionClients フィールドに SignalFx エクスポータの名前を入力します。dimensionClients フィールドでエクスポータを設定しない場合、レシーバーは接続先のパイプラインを使用しようとします。ディメンションの更新が必要ない場合は、空の配列（[]）を使用して無効化できます。

注意: 設定から smartagent/processlist レシーバーを削除しないでください。システムプロセスとスマートエージェントのテレメトリは、レシーバーの設定に依存します。

その他のメトリクスの追加

Smart Agent モニターを使用して追加のメトリクスを取り込むには、extraMetrics フィールドをモニター構成に追加します。例：

receivers:
  smartagent/postgresql:
    type: postgresql
    host: mypostgresinstance
    port: 5432
    extraMetrics:
      - actual-name-0 # Add metrics to be ingested
      - actual-name-1

設定

Smart Agent のモニターを設定するには、「Supported integrations in Splunk Observability Cloud」の各モニタータイプのドキュメントを参照してください。

トラブルシューティング

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