アップグレードのトラブルシューティング
アップグレードがいずれかの理由で失敗しても、Enterprise Consoleはディスク上の変更をロールバックしません。これにより、インストールやアップグレードを再試行する前に、問題を診断してトラブルシューティングする機会を得ることができます。
問題をトラブルシューティングするには、platform-admin/logs/platform-admin-server.log のインストールログを確認してください。コントローラの server.log ファイルに追加の情報が含まれている場合があります。
チェックポイントからの再開
Enterprise Console では、失敗した最後のポイント(チェックポイント)からアップグレードを再開する機能が提供されています。インストール中、アプリケーションは複数のステージでチェックポイントを作成します。インストールが失敗した場合、チェックポイントから再開すると、正常に完了した以前のすべてのステージがスキップされ、失敗した最後のポイントがある特定のステージの最初からインストールが再開します。
フラグ useCheckpoint=true を引数としてコマンドの --args の後に渡すことにより、失敗したコントローラジョブを CLI から再開することもできます。
db.cnf および domain.xml へのカスタマイズが上書きされることがあることに注意してください。タイムアウト
一般的なアップグレードの問題として、アップグレードプロセスのタイムアウトがあります。Enterprise Console は更新またはインストール後にコントローラやデータベースを再起動しようとします。しかし、大規模なデータベースやシステムリソースによっては、再起動にかなりの時間がかかることがあります。Enterprise Console が設定されたタイムアウト時間内(デフォルトでは 30 分)にコントローラを再起動できない場合、オペレーションは失敗します。
システム起動のデフォルトのタイムアウト時間を増やすことができます。タイムアウトは platform-admin/archives/controller/<version>/playbooks/controller.groovy に定義されています。controllerStartRetryTimeout = 10 * 60 seconds = 10 minutesに更新し、チェックポイントからアップグレードを再試行できます。