TCP ポートの枯渇:使用例
TCP ソケットは、特定のノード上の特定の TCP ポートです。ポートの枯渇は、ノードで使用可能なポートが不足している場合に発生します。アプリケーションが特定のポートを使用するのを停止すると、そのポートは別のアプリケーションで使用できるようになる前に、「time-wait 状態」になります。ノードで新しい接続を作成するために使用できるポートが不足している場合、その症状はアプリケーションエラーの急増として示されます。
アプリケーションの症状
ある開発運用エンジニアが、ミッションクリティカルなアプリケーションのパフォーマンスのモニタリングを担当します。開発運用エンジニアは、Application ダッシュボードを開き、Ecom-Tiers とアプリケーション全体でトランザクションエラーが突然急増していることに気付きます。また、アプリケーション全体の応答時間が長くなり、負荷が増加していることにも気付きます。開発運用エンジニアは調査することを決定します。
ネットワークの診断
- 開発運用エンジニアは、Network ダッシュボードに切り替え、Ecom-Tier2 を右クリックし、[View Metrics] を選択します。[Host Stack KPIs] により、エラートランザクションの増加と同時に Wait Sockets も増加していることが示されます。
- 開発運用エンジニアは、階層全体で多数の待機ソケットがあることに気付きます。開発運用エンジニアは、これらの待機ソケットが発生している特定のノード(または複数のノード)を突き止めたいと考えます。開発運用エンジニアは [Network] ダッシュボードに戻って [Ecom-Tier2] をクリックし、[Nodes] タブで [ECOM_T2N1] をクリックします。
- ノード ECOM_T2N2 の [TCP Socket] グラフ(右)により、待機ソケットのレベルが許容範囲内であることが示されます。開発運用エンジニアは、切り替えて ECOM_T2N1 を表示します。
- このノードの [TCP Socket] グラフにより、非常に多くの待機ソケットが示されます。これで、開発運用エンジニアは、このノードで使用可能なソケットが不足しているために、アプリケーションエラーが急増していることがわかります。