相関ヘッダーの場所の制御

4.4 以前で、WCF コールがダウンストリームティアで実行されると、Splunk AppDynamics はこれらのコールを発生元ティアからのビジネストランザクションに含めます。ダウンストリーム WCF サービスで WCF の NetTcpBinding を使用する場合は、アプリケーション エージェント ノード プロパティ enable-soap-header-correlation の値を true にして登録する必要があります。「アプリケーション エージェントのノードプロパティ参照資料」の「nable-soap-header-correlation」を参照してください。それ以外の場合、.NET エージェントは、新しいビジネストランザクションのエントリポイントとして、WCF コールを検出します。

次の表では、ノードプロパティがデフォルト(false)に設定されている場合、ヘッダーによる相関メッセージは、HTTPで送信されたときにのみ配信に成功し、HTTPラッパーや他のプロトコルを使用したSOAPでは成功しません。ノードプロパティがtrueに設定されている場合、ヘッダーによる相関メッセージはすべてのシナリオで成功します。

enable-soap-header-correlation HTTP SOAP(HTTP) SOAP(その他)
4.4(デフォルト) false X--
4.4trueXXX

4.4.1 以降では、WCF において非 HTTP プロトコル経由で行われる SOAP コールの enable-soap-header-correlation ノードプロパティとデフォルトの動作は変更されました。さらに、新しいプロパティ disable-soap-header-correlation-non-http が追加されました。「アプリケーション エージェントのノードプロパティ参照資料」の disable-soap-header-correlation-non-http を参照してください。新しいデフォルト設定では、Splunk AppDynamics は NetTcpBinding をビジネストランザクションの一環として使用するダウンストリーム WCF サービスを追加します。

次の表には、以下のユースケースの相関データの変更および追加が取り込まれています。

  • enable-soap-header-correlationdisable-soap-header-correlation-non-http の両方のノードプロパティがデフォルト(false)に設定されている場合、ヘッダーによる相関メッセージは、HTTP で、または HTTP 以外のプロトコルでラップされた SOAP で送信されたときにのみ配信に成功します。
  • enable-soap-header-correlation のノードプロパティが true に設定され、disable-soap-header-correlation-non-http ノードプロパティがデフォルト(false)に設定されている場合、ヘッダー付きの相関メッセージはすべてのシナリオで成功します。
  • enable-soap-header-correlation ノードプロパティがデフォルト(false)に設定され、disable-soap-header-correlation-non-http ノードプロパティが true に設定されている場合、ヘッダー付きの相関メッセージは、HTTP で送信されたときにのみ配信に成功し、HTTP ラッパーや他のプロトコルを使用した SOAP では失敗します。
  • enable-soap-header-correlation と disable-soap-header-correlation-non-http の両方のノードプロパティが true に設定されている場合、ヘッダー付きの相関メッセージは、HTTP で、または HTTP ラッパーを使用する SOAP で送信されたときにのみ配信に成功し、別のプロトコルを使用する SOAP では失敗します。
注: 4.4.0 から 4.4.1 以降にアップグレードする場合、enable-soap-header-correlation プロパティには以前の値が保持され、disable-soap-header-correlation-non-http のデフォルト値は false に設定されます。
enable-soap-header-correlation disable-soap-header-correlation-non-http HTTP SOAP(HTTP)SOAP(その他)
4.5(デフォルト) false false X-X
4.5true false XXX
4.5 false trueX--
4.5truetrueXX-

デフォルトでは、.NET エージェントは、WCF エントリポイントの EUM トランザクションを相関しません。[wcf-enable-eum] ノードプロパティを使用して WCF の EUM 相関を有効にできます。この機能は、インストゥルメント化されたモバイルアプリケーションが WCF エントリポイントを直接コールする場合に役立ちます。「アプリケーション エージェントのノードプロパティ参照資料」の「wcf-enable-eum」を参照してください。