正常性ルールの違反のトラブルシューティング

正常性ルール違反とは、正常性ルールプロセッサが、正常性ルールの重大な違反または警告に該当するトラフィックを検出したことを意味します。この場合、正常性ルール違反は Open のステータスで作成され、Health Rule Violation Started - Critical イベント、または Health Rule Violation Started - Warning イベントが生成されます。

正常性ルール違反は、次のいずれかの場合に終了します。解決された場合(エージェントが違反した条件に当てはまらなくなったことを示すメトリックを報告している)、またはキャンセルされた場合(正常性ルールプロセッサが、正常性ルール違反が継続しているか終了したかを正確にアサートできなくなった)。

警告: 違反した正常性ルールが不明な状態になり、 を過ぎても状態が変わらない場合、正常性ルール違反イベントは が終了すると、キャンセルされます。

正常性ルールの違反ステータスが Resolved になると、Health Rule Violation Canceled - Critical イベントまたは Health Rule Violation Ended - Warning イベントが生成されます。

次の場合、正常性ルール違反のステータスは Canceled になります。

  • 正常性ルールが編集された。
  • 正常性ルールが無効になった。
  • 正常性ルールの基となっている、影響を受けたエンティティまたは評価エンティティが追加または削除された。
  • 正常性ルール違反のあるメトリックの値が UNKNOWN になった。
  • 正常性ルールの cron ベースのスケジュールが終了する。
  • 正常性ルール違反が 72 時間にわたって続いている。

    注: Splunk AppDynamics継続的な違反が 72 時間続いた後も引き続き正常性ルールの違反ステータスを延長する場合は、シスコアカウントチームにお問い合わせください。

正常性ルールの違反ステータスが Canceled になると、Health Rule Violation Ended - Canceled または Health Rule Violation Canceled - Warning イベントが生成されます。

正常性ルールの違反が解決済みまたはキャンセル済みになった後に、同じ正常性ルールに違反があった場合、新しい正常性ルール違反が開始されます。

単一の正常性ルール違反の間に、Health Rule Violation Ungraded/Downgraded/Continuesイベントのような他の正常性ルール違反イベントが存在する可能性もあります。

下図に、正常性ルール違反のライフサイクルを示します。

正常性ルール違反のライフサイクル

ボックスは、正常性ルール違反のリスト([Troubleshoot] > [Health Rule Violations])で確認できる正常性ルール違反のステータスを示しています。 > 特定の違反に関する詳しい情報を見るには、リストで違反を選択し、[Details] をクリックします。正常性ルール違反をコントローラ UI に表示することもできます。正常性ルール違反イベントは、各種ダッシュボードの [Events] タブに一覧表示されます。

デフォルトの正常性ルールがあるため、独自の正常性ルールを設定していなくても、アプリケーションに対する正常性ルール違反がレポートされる場合があります。APPDYNAMICS_DEFAULT_TX ビジネストランザクションに対してレポートされる違反は、All Other Traffic ビジネストランザクションにおけるデフォルトの正常性ルール違反に関するものです。

注: 正常性ルールに違反したときに、[Metric Browser] ウィンドウ上の違反メトリックのタイムスタンプと、アプリケーションの [Events]タブ上の対応するイベントとの間に、約 2 分から 3 分の差が見られる場合があります。違反しているメトリックのタイムスタンプが、対応するイベントのタイムスタンプより前になります。この違いは、エージェントがデータをコントローラに送信するためにかかる時間によるものです。