エージェントの構成

エージェントとコントローラとの通信に必要なAppDynamics設定を指定する構成ファイルを指定します。このファイルは Python ConfigParser 形式である必要があります。Pythonアプリケーションのユーザーは、構成ファイルの読み取りアクセス権限が必要です。

構成ファイルの行はスペースで始まらないことにご注意ください。#で始まる行はコメントであり、エージェントにより無視されます。

以下は最低限必要な設定を行ったシンプルな構成ファイルの例です。

[agent]
app = <app_name>
tier = <tier_name>
node = <node_name>
[controller]
host = <controller_host>
port = <controller_port>
ssl = true
account = <your AppDynamics controller account name>
accesskey = <your AppDynamics controller account access key>

構成の次の点に注意してください。

  • ssl 設定により、エージェントが SSL でコントローラに接続するかどうかが決まります。SaaS コントローラにはこの設定が必須です。
  • account 値は、SaaS アカウントまたはマルチテナントのオンプレミスコントローラを使用している場合に必要です。シングル テナント コントローラの場合は、デフォルトで customer1 に設定されます。
  • すべてのコントローラでアクセスキーが必要です。アカウント名とアクセスキーを調べるには、AppDynamics UI の右上隅にある [] をクリックし、次に [License] をクリックします。
  • その他の設定(sslhttp-proxywsgi_module など)は、環境によっては必要な場合があります。設定の完全なリストについては、「Python エージェント設定」を参照してください。

pyagent run を使用してアプリケーションをインストルメント化する場合は、構成ファイルパスをパラメータとして pyagent run コマンドに渡します。その他の展開では、「 Emperor を使用した uWSGI」と「mod_wsgi を使用した Apache」のサンプルに示されているように、APPD_CONFIG_FILE 環境変数を設定します。

注: Alpine Linux Platform:AppDynamics では、init プロセスを使用することを推奨しています。init プロセスを指定すると、ゾンビプロセスの取得などの init システムの機能が、作成されたコンテナ内で実行されます。docker run コマンドの引数として --init を使用できます。例:
docker run -idt --privileged --init --name <container-name> <container-id> sh
Docker ファイルのエントリポイントとして tini を使用できます。
RUN apk add --no-cache tini
# Tini is now available at /sbin/tini
ENTRYPOINT ["/sbin/tini", "--"]