.NETエージェント環境変数
このページでは、Windows システム環境変数を使用して設定できる .NET 構成プロパティについて説明します。
エージェントのアカウント名
SaaSまたはマルチテナントコントローラのアカウント名を指定します。
環境変数:APPDYNAMICS.AGENT.ACCOUNTNAME
型:文字列
デフォルト:シングルテナント コントローラの場合、アカウント名を指定しないと、エージェントはデフォルトの「customer1」と見なします。
必須:SaaS コントローラまたはマルチテナントコントローラの場合のみ。
エージェントのアプリケーション名
コントローラで使用するビジネスアプリケーションを指定します。アプリケーション名が存在しない場合、エージェントが登録された時にコントローラがそれを作成します。「アプリケーションモニタリングの概要」を参照してください。
環境変数:APPDYNAMICS.AGENT.APPLICATIONNAME
型:文字列
デフォルト:なし
必須:はい
エージェントアカウントのパスワード
コントローラのアカウントアクセスキーを指定します。
環境変数:APPDYNAMICS.AGENT.ACCOUNTACCESSKEY
型:文字列
デフォルト:なし
必須:はい
エージェントのノード名
ノードの名前。
一般的に、ノード名はビジネスアプリケーションおよび物理的なホスト内で一意でなければなりません。同じ物理マシン上で複数のノードに同じノード名を使用したい場合は、ユニークホストIDのプロパティを使って複数の仮想ホストを作成します。「ユニークホスト ID」を参照してください。
環境変数:APPDYNAMICS_AGENT_NODE_NAME
型:文字列
デフォルト:なし
必須:はい
エージェントの再利用ノード名
この環境変数をtrueに設定し、AppDynamicsでノード名を再利用する。プロパティが true の場合、ノード名を指定する必要はありませんが、appdynamics.agent.reuse.nodeName.prefix を使用してノード名プレフィックスを指定する必要があります。
このプロパティは、寿命が短い CLR が多数ある環境のモニタリングに役立ちます。true の場合、Splunk AppDynamics は新しい CLR に過去の CLR のノード名を再利用します。これにより、本質的には同一プロセスのノードが異なる時間で実行される場合に、Splunk AppDynamics 内で別の名前が付いたノードが時間の経過とともに急増するのを回避できます。
Splunk AppDynamics はノード名をアプリ、ティア、シーケンス番号を使い生成します。ノード名はプールされます。たとえば、ノードがパージされる(ノードの存続期間に基づく)と、シーケンス番号が再利用されます。
.NET エージェントは起動時に、コントローラに登録され、コントローラがノード名を生成するまで、出力をコンソールに記録します。
コントローラは、node.retention.period プロパティに基づいてノード名を再利用します。
環境変数:appdynamics.agent.reuse.nodeName
型:boolean
デフォルト:False
必須:いいえ
例:次の環境変数の仕様を使用して、コントローラはプレフィックス「reportGen」を含むノード名を生成します。並列で実行しているノードの数に応じて、ノード名には、--1 や --2 などのサフィックスが付きます。シャットダウンされ履歴ノードと見なされるノードの名前は、新しいノードにより再利用される場合があります。
appdynamics.agent.reuse.nodeName=true
appdynamics.agent.reuse.nodeName.prefix=reportGen
エージェントの再利用ノード名プレフィックス
環境変数:appdynamics.agent.reuse.nodeName.prefix
型:文字列
デフォルト:なし
必須:appdynamics.agent.reuse.nodeName=true の場合
例:次の環境変数の仕様を使用して、エージェントはコントローラに対して、プレフィックス「reportGen」を含むノード名を生成するように指示します。並列して実行しているノード数に応じて、ノード名には--1、 --2、などのサフィックスが付きます。
appdynamics.agent.reuse.nodeName=true
appdynamics.agent.reuse.nodeName.prefix=reportGen
エージェントのティア名
環境変数:APPDYNAMICS_AGENT_TIER_NAME
型:文字列
デフォルト:なし
必須:はい
エージェントのユニークホストID
アプリケーションが異なるマシンで実行されているコントローラに表示されるように、単一の物理ホストまたはバーチャルマシンを論理的に分割する。管理しているインフラストラクチャ全体をとおして一意の値を文字列に設定する。文字列に空白文字は使用できません。アプリケーションエージェントが監視するアプリケーションに関連付けられたマシンエージェントがある場合、このプロパティをマシンエージェント上で同じ値に設定しなければなりません。「スタンドアロン マシン エージェントのインストールシナリオ」を参照してください。
環境変数:APPDYNAMICS_AGENT_UNIQUE_HOST_ID
型:文字列
デフォルト:なし
必須:いいえ
AWS インスタンスの ID
インストゥルメント化するアプリケーションが AWS で実行されている場合、.NET エージェントは AWS インスタンス ID の収集をサポートします。AWS インスタンス ID を収集するには、APPDYNAMICS.AWS.INSTANCE.ENABLED=true を設定します。
環境変数:APPDYNAMICS.AWS.INSTANCE.ENABLED
型:boolean
デフォルト:false
必須:いいえ
コントローラのホスト名
環境変数:APPDYNAMICS.CONTROLLER.HOSTNAME
型:文字列
デフォルト:なし
要否:必須。エージェントの config.xml ファイルまたはエージェント構成ユーティリティを使用して設定することもできます。
コントローラのポート番号
コントローラの HTTP(S)ポートを指定します。APPDYNAMICS.CONTROLLER.SSL.ENABLED 環境変数を true に設定した場合は、コントローラの HTTPS ポートを指定します。それ以外の場合は、HTTP ポートを指定します。
環境変数:APPDYNAMICS.CONTROLLER.PORT
タイプ:正の整数
デフォルト:8090
- オンプレミスのインストールの場合、HTTPのデフォルトはポート8090、HTTPSのデフォルトはポート8181です。
- SaaSコントローラの場合、HTTPに80またはHTTPSに443を使用。
要否:必須。エージェントの config.xml ファイルまたはエージェント構成ユーティリティを使用して設定することもできます。
コントローラSSL対応
「true」に設定すると、エージェントとコントローラ間で SSL による暗号化が可能になります。
環境変数:APPDYNAMICS.CONTROLLER.SSL.ENABLED
型:boolean
デフォルト:false
要否:オプション。エージェントの config.xml ファイルまたはエージェント構成ユーティリティを使用して設定することもできます。
HTTP プロキシ ホスト(HTTP Proxy Host)
プロキシホストの名前。
環境変数:APPDYNAMICS_PROXY_HOST_NAME
タイプ:文字列
デフォルト:[なし(None)]
要否:オプション。エージェントの AppDynamicsConfig.json ファイルの「proxy」セクションで設定することもできます。
HTTP プロキシ ポート(HTTP Proxy Port)
プロキシのポート番号。
環境変数:APPDYNAMICS_PROXY_PORT
型:正の整数
デフォルト:[なし(None)]
要否:オプション。エージェントの AppDynamicsConfig.json ファイルの「proxy」セクションで設定することもできます。
HTTP プロキシユーザ
プロキシに接続するユーザの名前。
環境変数:APPDYNAMICS_PROXY_AUTH_NAME
タイプ:文字列
デフォルト:[なし(None)]
要否:オプション。エージェントの AppDynamicsConfig.json ファイルの「proxy」セクションで設定することもできます。
HTTP プロキシパスワード
プロキシに接続するユーザのパスワード。
環境変数:APPDYNAMICS_PROXY_AUTH_PASSWORD
タイプ:文字列
デフォルト:[なし(None)]
要否:オプション。エージェントの AppDynamicsConfig.json ファイルの「proxy」セクションで設定することもできます。
HTTP プロキシドメイン
プロキシに接続するドメイン。
環境変数:APPDYNAMICS_PROXY_AUTH_DOMAIN
タイプ:文字列
デフォルト:[なし(None)]
要否:オプション。エージェントの AppDynamicsConfig.json ファイルの「proxy」セクションで設定することもできます。
環境変数の参照
.NET エージェント(config.xml を使用)は、エージェントノード名、エージェントティア名、またはコントローラ アプリケーション名を設定する場合、環境変数を参照できます。
これらの環境変数は、コンフィギュレーション ファイルまたは上記のノード、ティア、およびアプリケーション名のエージェント環境変数で参照できます。環境変数を追加するには、他の文字と組み合わせができる %<variable>% を指定して参照します。たとえば、Web-%COMPUTERNAME% は Web-HOST23 に変換されます。