Splunk Synthetic Monitoring をセットアップする
詳細なテストを作成して、Webサイト、Webアプリケーション、リソースのパフォーマンスを長期にわたって監視し、アプリケーションが応答しない場合は関連チームにプロアクティブにアラートを出します。
合成ブラウザテスト、アップタイムテスト、API テストを実行し、Web ページやアプリケーションのパフォーマンスをモニタリングします。これらのテストでは、管理しているサイトやユーザーフローが使用できなくなったときに、関連するチームにプロアクティブにアラートを出したり、サイトやユーザーフローのパフォーマンスについて経時的にレポートすることができます。Splunk Synthetic Monitoring は大規模なインストールやセットアップを必要とせず、Splunk Synthetic Monitoring のユーザーインターフェイスで直接最初のテストを作成することから始めることができます。
合成テストを実行できるようにサイトを準備する
Splunk Synthetic Monitoring からのトラフィックを受け取るには、アプリケーションやウェブページに追加する必要がある設定がいくつかあります。
Splunk Synthetic Monitoring IP アドレスを許可する
Splunk の合成モニタリングでは、専用IPアドレスのセットから合成テストを実行します。内部ネットワークまたは Web アプリケーションファイアウォール(WAF)がこのトラフィックをブロックしないようにするには、IP アドレスをブラウザまたはサイトの許可リストに入れます。
Splunk Synthetic Monitoring の IP アドレスのリストについては 「パブリックロケーション」を参照し、許可リストに IP アドレスを追加する方法については自身の内部ネットワークのドキュメントを参照してください。
Splunk Synthetic Monitoring を分析から除外する
ウェブ分析ツールを使ってWebサイトやアプリケーションのトラフィックを監視している場合、Splunk Synthetic MonitoringのIPアドレスをトラフィックとしてカウントしないようにしたい場合があります。
これを行うには、その Web 分析ツールの設定で Splunk Synthetic Monitoring の IP アドレスをフィルタリングします。IP アドレスのリストについては「 パブリックロケーション」を参照し、フィルタリングの方法については自身の分析ツールのドキュメントを参照してください。
テストを選択する
以下の表は、モニターしたいシナリオにどのテストが有効かをまとめたものです。
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テスト |
監視したいワークフロー |
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アップタイム |
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ブラウザテスト |
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API |
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最初のテストをセットアップする
使用するテストのタイプを選択したら、以下の手順に従ってテストをセットアップしてください:
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テスト |
リソース |
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アップタイム | |
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ブラウザ | |
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API |
監査ログを取得する
Synthetics audit API を使用して、監査ログを取得します。これらのログは、テスト、ダウンタイム設定、TOTP トークン、プライベートロケーションなど、合成のリソースに加えられた変更の詳細な履歴を提供します。監査ログにより、規制およびコンプライアンスのニーズに関して環境内のすべての変更を追跡し、パフォーマンスの問題や障害の根本原因を特定できます。
(オプション)合成スパンをAPMスパンにリンクします。
合成スパンを APM スパンにリンクすると、フロントエンドからバックエンドまでデータのストーリーをたどることができます。Splunk Synthetics は、サーバータイミングを使用してアプリケーションのフロントエンドとバックエンド間の応答時間を計算し、フロントエンドとバックエンドのトレースを結合してエンドツーエンドを可視化します。
Splunk Synthetics のスパンに関連するバックエンドスパンがある場合、実行結果ページのウォーターフォールビューのスパンの横に APM リンクが表示され、Splunk APM のスパン詳細ページが開きます。
デフォルトでは、OpenTelemetry の Splunk Distribution は Server-Timing ヘッダーをすでに送信しています。このヘッダーによって、ブラウザのスパンがバックエンドのスパンおよびトレースにリンクされます。
Server-Timing ヘッダーを制御するための APM 環境変数は SPLUNK_TRACE_RESPONSE_HEADER_ENABLED=true です。SPLUNK_TRACE_RESPONSE_HEADER_ENABLED=true を Splunk APM にリンクするように設定します。
環境変数を設定すると、アプリケーションインストルメンテーションはHTTPレスポンスに以下のレスポンスヘッダーを追加します:
Access-Control-Expose-Headers: Server-Timing
Server-Timing: traceparent;desc="00-<serverTraceId>-<serverSpanId>-01"
Server-Timing ヘッダーには、traceId と spanIdパラメーターが traceparent 形式で含まれます。詳細については、W3C ドキュメントの以下のトピックを参照してください。
Java のインストルメンテーションの例については「サーバートレース情報」を参照してください。
(オプション) Splunk RUM と統合する
Splunk RUM と統合することで、実行結果に対して Web Vital メトリクスを自動的に測定できます。Web バイタルは、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える主要なメトリクスを取得し、サイトの全体的なパフォーマンスを評価します。詳しくは「Splunk RUM で実行結果をウェブバイタルと比較するNo Content found for /db/organizations/splunk/repositories/portal-production/content/documents/ObservabilityCloud/synthetics/test-config/rum-synth.dita#d0b5265993a1941a1ab8993fd4cd9a294/rum-synth」を参照してください。
学習を続ける
Splunk Synthetic Monitoring の重要な用語や概念については「Splunk Synthetic Monitoring の主なコンセプト」を参照してください。