サービスプロキシの概要 1

アプリケーション パフォーマンス管理(APM)では、アプリケーション環境で呼び出されるサービスは通常、ホストまたはポートのプロパティなどの特定のプロパティによって識別されます。ただし、ゲートウェイまたはサービスプロキシを使用する環境では、ホストとポートは実際には、リクエストを処理する最終ダウンストリーム層ではなく、デバイスを識別します。

このバックエンドの宛先を正確に識別しないと、システムにより、ゲートウェイがルーティングする可能性があるターゲットダウンストリーム層のいずれかとの単一のバックエンドの関連付けが定期的に変更されます。これにより、不完全なフローマップの結合や、ビジネス トランザクション スナップショット内に含まれているティアと、対応するビジネス トランザクション フロー マップとの間の不整合が発生します。

サービスプロキシ識別機能を使用すると、正しいバックエンドを解決して識別し、フローマップに正しいコンポーネント構造を表示することができます。サービスプロキシは、バックエンドの関連付けでこれらの変更を検出し、影響を受けるバックエンドをサービスプロキシとして識別するようにアップストリーム エージェントに指示します。

その結果、フローマップでは、アップストリーム層とダウンストリーム層の間にサービスプロキシ(アイコン サービスプロキシアイコン で表されます)が表示されます。サービスプロキシは、[Remote Services] リストにも表示されます。

アップストリーム エージェントが現在サポートされているバージョンより古いバージョンの場合、Agent Configuration Error メッセージ Automatic Service Proxy Discovery functionality has minimum agent version requirements for agents upstream of discovered proxies とともにイベントが生成されます。

注: サービスプロキシ機能は、Python エージェントバージョン 21.6.0 以降でサポートされています。

サービスプロキシアイコンは、次のフローマップでも使用できます。

  • アプリケーション ダッシュボード(Application Dashboard)
  • ティアとノード
  • バックエンドノードのドリルダウン
  • トランザクション スナップショット(ウォーターフォールビュー)