ポリシーの設定
次の 2 つの方法を使用してポリシーを設定します。
- 正常性ルールの違反が発生した際にメール通知を送信するための単純なポリシーについては、Policy Setup Wizardを使用します。
- より複雑なポリシーについては、手動でポリシーを構成します。
Policy Setup Wizard
コントローラの単純なポリシーの場合は、[Alert&RespondPoliciesPolicy Setup Wizard] を選択します。
通知ポリシーを作成するには、SMTPサーバーをセットアップしてメールアドレスを入力する必要があります。その後、ポリシーが作成されます。
後からポリシーを変更するには、対象となるポリシーを選択して [Edit] をクリックします。
ポリシーの手動作成
コントローラでポリシーを手動で作成するには、 [アラートと対応(Alert&Respond)[ポリシー(Policies)] > [ポリシーの手動作成(Create Policy Manually)]を選択します。
[ポリシーの作成(Create Policy)] ウィンドウには以下のパネルが含まれています。
- [トリガー(Trigger)]:ポリシーをトリガーするイベント、そのポリシーに影響を受けるエンティティを設定します。
- [正常性ルールの範囲(Health Rule Scope)]:ポリシーをトリガーする正常性ルールを定義します。
- [オブジェクト範囲(Object Scope)]:アプリケーションおよびユーザーエクスペリエンスのコンテキストでポリシーをトリガーするオブジェクトを定義します。
- [アクション(Actions)]:ポリシーがトリガーされたときに実行するアクションを設定します。
どちらのパネルでも、ポリシー名、有効化したステータス、ポリシーで実行されるアクションを一括にまとめるかどうかを設定できます。
ポリシーを作成
- [アラートと対応(Alert & Respond)] をクリックします。
- 右のパネルまたは左のナビゲーションウィンドウで [ポリシー(Policies)] をクリックします。
- ドロップダウンからポリシーのコンテキスト(特定の Application、User Experience、Databases、Servers、または Analytics)を選択します。
- 新しいポリシーを作成するには、[ポリシーの作成(+)(Create Policy (+))] をクリックします。
対応するボタンをクリックすると、ポリシーを編集、コピー、有効化または無効化、または削除することができます。
ポリシートリガーの構成
ポリシートリガーパネルでは、ポリシーを発動させ、そのアクションを実行および呼び出す原因となるイベントとオブジェクトを定義します。
正常性違反のイベントに左右されるポリシートリガーについては、まず正常性ルールを作成してからポリシーを作成する必要があります。「正常性ルール」および「正常性ルール違反のトラブルシューティング」を参照してください。
- [Create Policy (+)] をクリックするか、ポリシーを選択し、[Edit](鉛筆のボタン)をクリックします。
- [Name] フィールドにポリシーの名前を入力します。
- ポリシーを有効にするには、[有効(Enabled)] チェックボックスをオンにします。ポリシーを無効にするには、[有効(Enabled)] チェックボックスをオフにします。
ポリシーリストでポリシーを選択し、[Enable] または [Disable] をクリックしてポリシーを有効または無効にすることもできます。
- [アクションの一括実行(Execute actions in batch)] チェックボックスをオフにすると、ポリシーのアクションがトリガーイベントのすべてに対してすぐに開始されます。このチェックボックスをオンにすると、ポリシーにより過去 1 分間に発生したすべてのトリガーイベントに対してアクションが 1 回開始されます。「ポリシー」 の「ポリシーの一括アクション」を参照してください。
- [トリガー(Trigger)] パネルがまだ選択されていない場合は選択します。
- ポリシーをトリガーする1つ以上のイベントタイプにチェックマークを入れます。イベントカテゴリ内の特定のイベントを表示するには、矢印をクリックしなければならない場合もあります。
正常性ルール違反のイベントの少なくとも 1 つにチェックを入れると、ポリシーをトリガーする正常性ルール違反をいずれか(すべて)または特定のもののみにするかを選択できます。
ご使用の Splunk AppDynamics 環境にブラウザ合成モニタリングが含まれる場合は、Synthetic Availability と Synthetic Performance に追加のイベントが表示されます。「ブラウザ合成モニタリング」の「アラートと合成」を参照してください。必要に応じて、右下の [カスタムイベント(Custom Events)] パネルで、特定のカスタムイベントを指定してポリシーをトリガーさせることができます。[+] をクリックします。
カスタムイベントタイプを指定します。必要に応じて、そのイベントの固有のプロパティをキー/値のペアとして追加します。
- [Any] については、少なくとも 1 つプロパティが存在し、一致している必要があります。
- [All] については、すべてのプロパティが存在し、一致している必要があります。
正常性ルール違反のトリガーの構成
Health Rule Scope パネルでは、ポリシーをトリガーする正常性ルール違反の範囲を決定します。正常性ルールをまだ作成していない場合は、このパネルの [正常性ルールの作成(Create Health Rule)] を選択して作成できます。
- 正常性ルールのトリガーを追加するポリシーの編集がまだの場合は、これを行います。
- [正常性ルールの範囲(Health Rule Scope)] パネルを選択し、いずれかの正常性ルール違反の発生時にポリシーをトリガーさせる場合は、[任意の正常性ルール(Any Health Rules)] を選択します。
- ポリシーをトリガー特定の正常性ルール違反を指定するには
[These Health Rules] を選択し、[+] をクリックします。
[Health Rule Selection] ダイアログから正常性ルールを選択します。正常性ルールのリストが広範な場合、検索ボックスまたは、[Filter] オプションを使用すると、ビジネス トランザクション パフォーマンス、全体的なアプリケーション パフォーマンス、サーバー、カスタムなどのタイプで正常性ルールを迅速にフィルタできます。
(オプション)[Create Health Rule] をクリックして、このポリシーに対するトリガーとして新しい正常性ルールを作成します。
[Select Health Rule(s)] をクリックして対象範囲に追加します。
オブジェクト範囲の構成
[オブジェクト範囲(Object Scope)] パネルでは、ポリシーがトリガーされるオブジェクトを定義します。オブジェクト範囲は、ディアおよびノードを構成するビジネス トランザクション パフォーマンス タイプの正常性ルール、およびノードの正常性タイプの正常性ルールにのみ適用されます。
- ポリシーをトリガーする正常性ルール違反を選択したら、[オブジェクト範囲(Object Scope)] パネルをクリックして、イベントの発生時にモニターするオブジェクトを選択します。[任意のオブジェクト(Any Object)] を選択すると、アプリケーション内の任意のオブジェクトでイベントが発生した場合に、設定されたイベントによってポリシーがトリガーされます。
- ポリシーを特定のオブジェクトに制限するには、[指定されたオブジェクト(These Specified Objects)] を選択し、該当オブジェクトを選択します。
たとえば、以下のポリシーは、選択したイベントが e-コマースサーバー階層で発生すると開始します。
影響を受けるノードは、ノード名、特定の階層にあるノードのノードタイプ(Java や .NET など)、または、メタ情報、環境変数、および JVM システム環境プロパティなどの基準で制限することができます。メタ情報には、以下のキーと値のペアが含まれます。同様に、特定のノード、ビジネストランザクション、Ajax リクエストなどにオブジェクトを制限できます。
- キー: supportsDevMode
- キー: ProcessID
- キー:appdynamics .ip.addresses
- appdynamics.agent.node.metainfo システムプロパティ内のエージェントに伝えられるいずれかのキー
- [Save] をクリックします。
ポリシーのアクションの構成
ポリシーのアクションのパネルでは、アクションをトリガーに結び付けます。トリガーによってポリシーが開始されるとき、そのポリシーが自動的に開始するアクションを定義します。
アクションを開始させるポリシーを作成するには、先にアクションを作成しておく必要があります。アクションの作成に関する詳細については、「アクション」、および個々のアクションタイプ(通知アクション、修復アクションなど)に関するドキュメントを参照してください。
- アクションを追加するポリシーの編集がまだの場合は、これを行います。 「ポリシーウィザードにアクセスするには」を参照してください。
- [アクション(Actions)] パネルを選択します。
- [+] をクリックします。既存のアクションのリストが表示されます。使用可能なアクションは、アプリケーション、サーバー、データベースなど、ポリシーに対して選択されている製品エリアによって異なります。
表示するアクションのタイプのチェックボックスをオンにすることで、リストをフィルタ処理できます。
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アクションのリストで、このポリシーを実行するアクションを選択し、[選択(Select)] をクリックします。
必要なアクションが見つからない場合は、 [Create] をクリックします。アクションの作成の詳細については、「アクション」を参照してください。アクションを作成したら、そのアクションを選択して、構成しているポリシーに割り当てます。
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[Save] をクリックします。
オプションで、[アクションの実行テスト(Test Action Execution)] を使用してアクションが起動されるかどうかをテストできます。 アクションの実行テストテスト対象のポリシーは有効な状態にしておいてください。