Splunk Observability Cloudでチャートを作成する

Splunk Observability Cloudでチャートを計画・作成する

Splunk Observability Cloud には、Splunk Observability Cloud と統合するサービス用の多数の内蔵ダッシュボードドが用意されています。これらのダッシュボードには、統合サービスの主要なメトリクスを追跡するチャートがあります。多くの場合、追加のチャートやダッシュボードを作成する必要はありません。ただし、内蔵ダッシュボードに含まれていないチャートが必要な場合は、次のセクションのチャートの作成方法を参照してください。

チャートを作成する前に、追跡するメトリクスを把握しておく必要があります。メトリクスはチャート上にシグナルとして表示されます。これは、ドキュメントではプロット線またはプロットとも呼ばれています。使用可能なメトリクスに詳しくない場合は、「Splunk Observability Cloud でダッシュボードを表示する」を参照して、組織がダッシュボードで受信するメトリクスを確認してください。

デフォルトのチャートをカスタマイズすることも検討してください。メトリクスをフィルタリングして、データを特定のホストに制限したり、チャートに異なる時間範囲を指定したりできます。いつでもグラフのカスタマイズ機能に戻ることができます。

チャートの作成

チャートに表示したいメトリクスについて初期的なプランが決まったら、出発点に応じてさまざまなチャートの作成方法があります。

注: 内蔵ダッシュボードにチャートを追加することはできません。詳細については、「内蔵ダッシュボード」を参照してください。

チャート作成の各種メソッドについては、以下の表を参照してください:

メソッド

説明

「チャートビルダー」を使用して新しいチャートを作成する

この方法は、作成プロセスでカスタマイズを用いて複雑なチャートを作成する場合に使用します。詳細については、「チャートビルダーを使用して新しいチャートを作成する」を参照してください。

メトリクスサイドバーを使用してチャートを作成する

この方法は、シンプルなチャートを作成したり、既存のダッシュボードに新しいチャートを追加したりする場合に使用します。Splunk Observability Cloud を初めて使用するユーザー、より複雑なチャートのカスタマイズに詳しくないユーザーに役立ちます。詳細については、「メトリクスサイドバーを使用してチャートを作成する」を参照してください。

「メトリクスファインダー」を使用してチャートを作成する

この方法は、メトリクスを参照して追跡するメトリクスを決めてからチャートを作成する場合に使用します。詳細については、「メトリクスファインダーを使用してチャートを作成する」を参照してください

チャートをコピーする

この方法は、チャートのコピーを追加したり、別のダッシュボードにチャートを移動したりする場合に使用します。詳細については、「チャートをコピーする」を参照してください。

APIを使用して新しいチャートを作成する

この方法は、ユーザーインターフェイスを使用してチャートを作成する代わりに、プログラムでチャートを作成する場合に使用します。詳細については、「Splunk Observability Cloud API を使用してチャートを作成する」を参照してください。

「チャートビルダー」を使用して新しいチャートを作成する

「チャートビルダー」を使用して新しいチャートを作成する場合は、以下の手順にしたがいます:

  1. 上部のナビゲーションバーの [Create] メニューで、[Chart] を選択します。または、カスタムダッシュボードで [New chart] を選択します。

  2. チャートにプロットしたいメトリクスやイベントを検索します。詳細については、「Splunk Observability Cloud のチャートビルダーを使用してメトリクスとイベントをプロットする」を参照してください。

    注: [F(x)] 列を使用して、チャートに関数を追加できます。詳細については、「プロットに分析を適用する」および「Splunk Observability Cloud の関数のリファレンス」を参照してください。
  3. チャートをカスタマイズします。「チャートビルダーのチャートオプション」を参照してください。

メトリクスサイドバーを使用してチャートを作成する

シンプルなチャートの作成を開始するには、メトリクスサイドバーを使用し、チャートに表示したいメトリクスとイベントを見つけて選択します。

  1. メトリクスサイドバーを開きます。

    • 既存のダッシュボードの場合:既存のダッシュボードに移動して開きます。右上の [Sidebar] アイコンを選択して、メトリクスサイドバーを開きます。

    • 新しいダッシュボードの場合:上部の [Create] メニューから [Dashboard] を選択します。[Browse metrics sidebar] を選択して、メトリクスサイドバーを開きます。

  2. [Metrics] タブで、チャートにプロットしたい項目に応じて、[Find metrics] または [Find events] を選択します。

  3. 検索フィールドにキーワードを入力します。検索キーワードがメトリクスメタデータ(ディメンション名やプロパティ値など)にも一致する場合、メタデータはメトリクス名の下に表示されます。メタデータをフィルタリングとしてクエリに追加するには、一致するメタデータまたは [Filter](+)アイコンを選択します。検索結果からメタデータを除外するには、[Exclude](-)アイコンを選択します。
    注: メトリクス名またはイベント名にカーソルを合わせると、それに関する情報が表示されます。

メトリクスを使ってチャートを作成する

  • 単一のメトリクスを使ってチャートを作成するには:

    1. メトリクス名の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. Add chart を選択します。

  • メトリクスごとに1つのプロットを含むチャートを1つ作成するには:

    1. 追加する各項目の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. Add chart を選択します。

  • 複数のチャート(メトリクスごとに1つ)を作成するには:

    1. 追加する各項目の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. [Separate charts] を選択します。

    3. [Add charts] を選択します。

注: [Add with filters] を選択し、各メトリクスの結果から一致するメタデータをフィルタとしてチャートに追加します。

イベントを使ってチャートを作成する

  • 単一のイベントを使ってチャートを作成するには:

    1. イベント名の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. Add chart を選択します。

  • イベントごとに1つのプロットを含むチャートを1つ作成するには:

    1. 追加する各項目の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. Add single chart を選択します。

  • 複数のチャート(イベントごとに1つ)を作成するには:

    1. 追加する各項目の横にあるチェックボックスを選択します。

    2. Multiple charts を選択します。

「メトリクスファインダー」を使用してチャートを作成する

追跡したいメトリクスがわからない場合は、新しいチャートを作成する前に、メトリクスファインダーを使用してさまざまなオプションを参照します。

  1. ナビゲーションメニューから、[Metric Finder] を選択します。

  2. 検索バーにキーワードを入力するか、インテグレーション名を選択して、メトリクスを検索します。

  3. 関心のあるメトリクスを見つけたら、メトリクス名を選択して、メトリクスがあらかじめ入力された状態のチャートビルダーを開きます。

メトリクスファインダーの使用方法の詳細は、「メトリクスファインダーでメトリクスを検索する」を参照してください。

チャートをコピーする

1 つまたは複数のダッシュボードからクリップボードにチャートをコピーできます。この方法は、次の使用例で使用できます。

  • トラブルシューティングの目的で、いくつかの既存のチャートを新しいダッシュボードにまとめる。

  • ダッシュボード上のチャートを別のダッシュボードにコピーする。

  • ダッシュボード間でチャートを移動する(チャートをコピーした後、元のチャートを削除する)。

以下順に従って、チャートをクリップボードにコピーします:

  1. コピーしたいチャートが含まれるダッシュボードを開きます。

  2. ダッシュボードビューで、コピーしたいチャートのChart actionsメニューを開きます。

  3. Copy を選択します。

  4. チャートをコピーすると、ナビゲーションバーの Create アイコンのカウンターに、クリップボードにコピーしたチャートの数が表示されます。

  5. 別のチャートをクリップボードにコピーするには、別のチャートで [Chart actions > Add to clipboard] を選択するか、ダッシュボードビューで別のチャート上の [Add to clipboard] アイコンを選択します。チャートを追加すると、カウンタが増加します。

チャートをクリップボードにコピーしたら、[Create] メニューのいくつかのオプションを使用して、チャートを別のダッシュボードに貼り付けることができます。グラフを貼り付けるとクリップボードがクリアされます。

オプション

説明

チャートの貼り付け

表示しているダッシュボードにチャートを貼り付けるには、このオプションを選択します。 そのダッシュボードの書き込み権限が必要です。「Splunk Infrastructure Monitoring の読み取り権限および書き込み権限」を参照してください。

コピー済みの<n>個のチャートを含むダッシュボードの作成

コピーしたすべてのチャートで構成される新しいダッシュボードを作成する場合は、このオプションを選択します。

ダッシュボード<未保存>

このオプションが表示されている場合は、すでに新しいダッシュボードにグラフを追加しているが、保存していないことを意味します。未保存のダッシュボードを開くには、このオプションを選択します。[Past charts] を選択して、コピーしたチャートをこのダッシュボードに追加します。

クリップボードをクリア

チャートをダッシュボードに貼り付けずにクリップボードの中身を消去する場合は、このオプションを選択します。

Splunk Observability Cloud APIを使用してチャートを作成する

プログラムでの処理が必要な場合は、「チャートを使用してデータを表示する」を参照して、API でチャートを作成します。

チャートの種類を選択する

使用可能なチャートの種類は、チャートのタイトルバーにアイコンで表示されます。[Chart Options] タブでチャートの種類を選択することもできます。マウスポインタをアイコンに合わせると、そのアイコンが表すチャートタイプを確認できます。アイコンを選択すると、その形式でチャートが表示されます。選択したチャートの種類が強調表示され、小さなポインタで示されます。

さまざまなチャートの種類の詳細については、「Splunk Observability Cloud のチャートタイプ」を参照してください。

注: 場合によっては、同じデータに対して複数のチャートを作成して、さまざまな方法で表示したい場合もあるでしょう。このようなことを行うには、チャートをコピーし、クリップボードからチャートを貼り付けた後にチャートの種類を変更します。もう 1 つの方法は、チャートの種類を変更してから [Save as] を使用して、新しいチャートとして、できれば新しい名前を付けて保存することです。詳細については、 「チャートをコピーする」を参照してください。

選択したチャートの種類は、チャート上のすべてのプロットのデフォルトとして適用されますが、個々のプロットには異なる視覚エフェクトを選択できます。詳細については、「プロット設定パネルでオプションを設定する」を参照してください。

チャートを保存する

  1. チャートの作成または編集を終えたら、そのチャートの [Chart actions] メニューから [Save]、[Save as]、または [Save and close] を選択します。オプションは、チャートを作成または開いた方法によって異なります。

    表示中のダッシュボードに対する書き込み権限がない場合、または表示しているのが内蔵ダッシュボードである場合は、[Save as] を使用してチャートを別のダッシュボードに保存する必要があります。

  2. Close を選択します。

注: チャートを閉じる際、変更の保存を促すプロンプトは表示されません。閉じる前に変更を保存しなければ、未保存の変更内容は失われます。

チャートを編集する

チャートを編集する場合は、任意のダッシュボードまたはナビゲーターの [Dashboard] パネルからそのチャートを開きます。

注: そのチャートを含むダッシュボードに対する書き込み権限がない場合、または表示しているのが内蔵ダッシュボードである場合は、[Save as] を使用して、編集したチャートを別のダッシュボードに保存する必要があります。